私の初めての携帯電話は旦那のお古だった。たしか、ツーカーの黒の携帯だった。会社の携帯が支給されたので携帯を持っていなかった私に旦那がくれた物だった。この時、既に子どもが生まれていたかどうかは忘れてしまったが、私の携帯電話(ケータイ)の歴史は私の子育ての歴史でもある。
しばらくして、自分の気にいったケータイが欲しくなり、ピンクのメタリックのPHSを買った。ちょうど産休が明け、会社に復帰した頃だった。とっても小さくてバッグの中に入れると探すのが大変で、小さすぎるのも考えものだと思った。これもたしか、ツーカーの製品だった。
旦那からの着信音はミッキーマウス・マーチにした。旦那からかかって来る内容は子どもがらみの事がほとんどだったので、自然とこの曲になった。
電車の中で、今と比較すると機械的な着信音が流れ、それがミッキーマウス・マーチだったと言うこともあり女子高生に笑われた。
育児勤務が終わり、通常勤務に戻りしばらくして音楽のダウンロードが出来るケータイ、ソニーエリクソン(ソニーモバイルコミュニケーションズ)のW43Sの白を買った。蓋(?)のパネルが何種類か付属としてあり、着信があるとその蓋の表面がキラキラっと美しく流れるように光り、その光具合も何種類かあり選べた。その美しさとソニーということに魅かれ即決した。
子どもも小学校の中学年になり、両親が働いていたということもあり、少々早いかな?と思いつつ、子どもにもケータイを持たせた方が良いと考え、一緒に○ジマ電気に買いに行った。子どもが自分で選んだケータイは黒のbiblioだった。
※au携帯図鑑から拝借しました。
子どもとは電話よりメールのやり取りの方が多かった。ある日の朝、家の中でいざこざがあり、子どもが学校に行ったあと、子ども部屋に行く途中の階段に残酷なメッセージを書いた紙を貼り付けて会社に行った。そして会社にいる私にちょうど子どもが学校から帰って来る頃の時間にメールが来た。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい......」ごめんなさいばかりがイッパイ書かれていた。私は自分の感情をもろに子どもにぶつけて傷付けてしまった。私は胸がキューンと痛くなった。今でもその時の事を思うとキューンとする。私のキューンより、子どもはもっと締め付けられる思いだったと思う。家に帰って直ぐに謝った。親ではなく人として謝った。救われたのは子どもが思いのほかケロっとしてくれていたことだった。この白いソニーのW43Sは6年くらい使った。このケータイは子どもとのやり取りがいっぱい詰まっている。良い事も悪い事も...思い出深いケータイ。だからとってある。
しばらくしてスマートフォンを持っている人の比率が高くなり、ガラケーでのサイトが終了するところも出てきたりで、私もスマホに買い変えた。
その機種は白のXperia ™ acro IS11S。
※au携帯図鑑から拝借しました。持っている実物を載せると身ばれしそうなので...
初めて電話がかかってきた時、出方が分からず、着信音も大音量で思わず電源を切ってしまったのを覚えている。スマホを先に買っていた同僚もそう言えば「どうやってでるのかわかんなーい」と言ってあたふたしてたっけ。みんなそんな感じだったのかなぁ...?
言葉、地図、電車の時刻表、バスナビ(接近情報)などがすぐ調べられるし、ポチっと買いものだって出来てしまう。ホント、至れり尽くせり。
このスマホもかれこれ使い始めてから六年くらい経つ。これも、子どもの入学式、先日行われた卒業式の写真、動画などが沢山入っている。一回修理に出したり、間違えたりで消えてしまったモノもあるけれど、たくさんの思い出が詰まっている。そろそろ買い換えなければと思うけれど、私は愛着がわくとなかなか踏み切れない性格。でも、もうそろそろ買い換えなければね...。
多分またauだと思う。iPhoneでなくてまた、Xperiaだと思う。
最後に、一番の思い出のケータイはやっぱり、白のW43S。もう使わない、使えないけれど、私の捨てられない宝物です。
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